プロジェクターでパソコンの画面を机に投影して生地を裁断するっていう考え方を昨日ご紹介しました(プロジェクターソーイングという考え方)。
皆様どう感じましたか?
私ははじめプロジェクターで裁断すると聞いたとき
「そんな大雑把な裁断ができるか!」
「日本人は仕事が正確なのよ」
なんて思いました。
でも、カリブレーション(実寸表示で投影するための校正)さえ正確にすれば、誤差は数ミリから1mm以下に抑えられます!
紙の型紙でもトレースするうちに数ミリずれてしまうこともある場合を考えると、紙との比較においてもプロジェクターでの誤差は私としては許容範囲内です。
それよりも、紙を扱う煩わしさから開放されるメリットのほうが大きい!
以下の画像は、私のプロジェクターからA1のカッターマットに投影した画像をスマホで撮影したものです。
写真の画角により斜めに見えますが、カッターマットのグリッドとプロジェクターのグリッドが一致していることがわかりますよね。
40cm×60cmまでは誤差がほぼゼロといってもよいでしょう?
実際には80x100cmのラインで2mmの誤差が出てしまって、今調整中です。
これは机の天板の水平、またはプロジェクタの水平が取れていないことが原因です。
上の画像の赤線は、中心から半径80センチ地点で5mmほどのずれが生じていることを表しています。
水準器を載せてみると、案の定机の水平が取れていないことが分かります。
私はこの時、200m近くあるSPF集成材を中央のサポートもなしに使っていたいので、机の中央に向かって天板が沈んでいたのです。もちろん目視はできないレベルです。
これを機に天板をIKEAのラミネートテーブルにして、大きさは2mでなく1.6mに。
その結果、投影誤差はA1カッターマット上では目視できないレベルになりました!
結論は、プロジェクターの投影誤差はソーイング用の裁断には許容範囲!
次回以降は具体的なプロジェクターの設定方法やプロジェクターの機種などを見ていきたいと思います。
コメント
もう紙に疲れたのでプロジェクターを考えているところです。プロジェクターの機種選定についての記事を是非お願い致します
はるさん、コメントありがとうございます。私は裁断作業は80%プロジェクターに移行しており、もう紙のトレースには戻れません!まずは、1.どのくらいの画面サイズに投影したいか(インチ)2.裁断面とプロジェクターに必要な投影距離(焦点距離)を基準に選ぶとよいかと思います!それから、裁断する作業をするには最低でも1000ルーメンの照度が必要です。追って改めて記事にまとめさせていただきますね。