タータンチェック
スコットランドの伝統衣装に使われる毛織物
tartanといえば、狭義には、スコットランド・ハイランド地方の民族衣装であるキルト(kilt)に用いられる毛織物のことを指します。
タータンチェック柄
キルトの毛織物は、様々な色と幅の縞を直角に交差させた格子柄で織られており、これがタータンチェックと呼ばれるようになります。タータンチェックは、氏族(clan)の紋章として用いられるほか、現在では、バーバリーなどで知られる商業用のタータンなども存在します。正式にタータンとして認定されるのは、スコットランドの政府機関である「The Scottish Register of Tartans (タータン登記所)」に認可されている柄のみのようです。ちなみに、神戸港開港150年を記念して作られた神戸タータンも、スコットランドタータン登記所への登録がなされています。
生地を探すときはplaidも同義
同じくスコットランドの民族衣装で肩にかける毛織物があり、これがplaidと呼ばれていました。日本ではプレイドとして知られていますが、現代英語では「プラッド」と発音します。
現在ではタータンチェック柄が一般的にplaidと呼ばれており、洋裁生地を扱う場合は同義として捉えて問題ありません。tartanは公式に認可されたものであるべき、という見解があるため、特に英国圏ではタータンチェックを表す場合は、plaidのほうが表現として一般的のようです。